「Security Screenings」Prefuse 73

Security Screenings [輸入盤] (WARPCD140)

Security Screenings [輸入盤] (WARPCD140)

ここ最近リリースの続いているスコット・ヘレン御大によるPrefuse 73の最新作。前作からちょうど一年ほどして発表された新作は、コラポレーション少なめだがファーストアルバムのころのようなノイジーでアグレッシブな作風に回帰した一枚。
個人的には前作のようなメロディアスな路線も好きだが、やはり御大の強みはヴォーカルチョップ含めて多様なサンプリングを用いた複雑なリズム構成にあると思ってるので今回の路線は歓迎したいところ。特にフォー・テットことキラン・ヘブダンをフューチャーしたcreating cyclical headachesは2ndアルバムのアウトテイクスでも使われていたノイズギターのような音色のメロディーにピコピコの電子音が心地よい一曲。よかよか。
でも正直マンネリ感も出てきたかなー。Prefuse 73名義による活動を終了というのもここら辺にあるのかも。とはいえPiano Overlordもどうなんだろ。メロディーセンスはさすが御大というべきだし、良いとは思うけど何か従来のエレクトロニカの範疇で想定内という気もしなくない。*1何か新しい音無いかなー、と思う昨今。

*1:そういえばラジオで細野晴臣Piano Overlordの曲を聴いて「スコットにしては面白くないね」とか言ってたな。