人間の相性

近頃人間の相性と言うものについて考えを巡らせている。
過日僕は髪を切りにいった美容院でアシさんにいろいろ根掘り葉掘り聞かれて、素性を探られたりしていた。そこに行き始めた最初の頃から、のびた君系の顔に加えて、僕と似た感じのファッションをしているその人には、何かピンと来るものがあったのだが、こういうふうにある人がどうにも気になるということがどういう仕組みになっているのかについて非常に興味がある。*1
例えば僕が興味をそそられる人は、男性だと柳腰系のオサレさん、女性の場合は言わずもがな、目元の涼しげなメンヘル系*2だったりする。しかし、じっさいに波長が合う、というか仲良くなるのは傍から見ていて分かるようなものでくくられるのではなくて、なんというかおばちゃん的な騒々しさを持った人のように思う。僕はそういう人には最初のうちあんまり興味をそそられないのだけれど、なぜかいつの間にか仲良くなっていたりする。
どうしてだろうか。そもそも人間の相性とはなんなのだろうか。
この問いについて考える前に、前提として「人間」ってなんなのかを考える事にしたい。僕はこれについて一つの答えを持っている。それは「人間」をある種のシステムとして捉える事だ。*3「人間」という存在を、自己保存と自己増殖を究極目的としつつ、ある変数を入力されたときに一定の出力を返す自律的システムだと考える。そうすると、「相性がよい」とは、ひとつのシステム類型*4の出力する変数が、これまたあるひとつのシステム類型の「好ましい」出力を呼び起こすことを言うと解されるだろう。*5
つまり、システム的に捉えられた人間関係とは、究極的には神経回路の配線によって構築される一つの人格と言うシステム同士の相性なのだ。と言うとなんだかサイバーな感じだが、そういう風に捉えることで、みなさんお悩みの人間関係というものを「科学」できるようになるんじゃないか、という妄想をたくましくしている。
で、ニューロ・サイエンスなんかを基盤にして、こういう研究を誰かやっていただけないだろうかと思ったり。おそらく需要はものすごいあるぞ。いまのところ、こういった需要は経験則とか、ひどいものではオカルト系の人生相談系のサービス*6とかで満たされてしまっているが、もしかしたらそれに取って代われるかも知れない。儲かるぞ。多分。
といっても、天気予報みたいにあまりにカオスっぽいモデル構築しかできなくて、結局いままでの経験則以上のことはできなかったりするのだろうか。*7どうなんでしょ。
なーんか、電波系というか、言葉の使い方がどうしようもなくでたらめな文章になってしまった。ポモチックだ。まあ、いいか。

*1:例えばそれは究極的には分子生物学とか脳科学に裏付けされるようなある種の心理学の領域だと思う。この話は本文で後述する。

*2:なんだか、色々な意味で危険な趣味かも知れない。

*3:念のため言っておくと、別にこれは唯一の答えではない。あるひとつの事象については様々な捉え方が存在し、それらは相互に矛盾する場合もあれば、「そうではない」場合もある。「そうではない」場合とは、すなわち一つの事象を別のレベルで捉えたものであって、科学でも学問領域ごとに物事の捉え方というのは様々である。ここらへん、物理学で言う「くりこみ理論」とかと関わってるのかな?などと素人が危ない事を口走ってみる試行。

*4:すなわち、一般に「個人」と呼ばれるもの。

*5:この、「好ましい」ってのをもっと無色透明な表現に直せないだろうか?

*6:占いとか、そういうのだ。

*7:それだって、ソリッドな基盤ができるのは凄いことだけど。