知っていること。知らないこと。

最近はてなのトップから注目の日記などというものを調べてみたりしている。
まあ大抵小生としては引っかかるところの無いブログなのだが、それでも少しは興味を引かれるブログも発見した。ただ、どれも自分のブックマークに入っているサイトとは若干趣が違うのね。とはいっても完全に違うわけではなくて、話題の対象としているものは微妙に被っていたりはする。で、どこが違うかと言えば、同じものを見ていても視点が違ったり、小生が興味ないものも一緒にとりあげたりしているところが違う。正直興味ないところは飛ばして読むんだけど、従来自分が見ていたものって結構同じようなサイトばかりだなと気づかされたりもしたのです。こういうふうに新しい世界が見えるというのは個人的に一番好きなことだったりする。
でも、自分の知っている話題のとりあげ方とかいろんなとこに違和感を感じないでもなかったり。やっぱあるんですね。つまり、「テメー一般人風情が、僕様のお宝に勝手に触ってんじゃねーぞマザーファッカー!」という違和感が。まあこういう違和感は要するに小生の排他性がにじみ出ただけでどうでも良いのだけど、いろいろ見てきて役に立つ「違和感」というのがあることを常々考えていたのです。個人的な話として小生はネットに嵌りだした頃色々な議論サイトに出入りしては、知識ゼロ論理性ゼロにも関わらず人様に絡んだりしていたことがありました。それでも結構なんとかなってしまうのはつまり同じレベルの人が多いという事なのだろうけど、その中で数少ないながらもまったく歯が立たないという人もいるんですね。そういう人って何が違うのだろうと色々考えてみると、固くて緻密な「枠組み」を持っていることが多い。それが小生の「専門領域」との出会いだったりするのですが、これはおいときます。で、何がいいたいのかというとある程度自分が見る価値があると判断したものって反発を覚えたとしても何年か後に振り返ると勉強させてもらったと感じることが結構あるということなんですね。単純に不愉快でなおかつ見る価値が無いなんて言うのもたくさんあるんだけど。
まあそれはそれとして、インターネット上って結構住み分けがなされております。個人的にヤフーで検索するか、グーグルで検索するかってなんかのメルクマールになるんじゃないかとか思うけれども、ネット上のマジョリティってオフラインとは大分違うのは結構指摘されるところ。このあいだ偶然見つけたアンケートからもそういう住み分けがあるのが透けて見える。*1
その中でも一番の多数派ってやっぱネラー系ヲタ系になるのかなあと思わざるを得ない。2chのアクセス数とか聞くとね。*2 *3でもその陰で興味の対象が小生の守備範囲と重なりつつもかなり違う人生を歩んでる人もいて、そういうのを拝見させてもらうのは見聞が広がるなあと思った次第。
やっぱり人一人の視野なんて狭いもんなんですね。現実の世界はあまりに多くの側面から出来ていて、それらを全て把握している人なんて、まあいない。人間の認識以前の混沌したナマの世界は当然人間には見えない。脳の機能としても、もっとメタレベルでの「考え方」としても、いろんな人がいろんな枠組みを持っていて、それを通じて世界を見ている。そして、その総体が「現実」ということになっている。で、そういう個人的な枠組み同士が交錯したり、反発したりして少しでも自分の視野を広げていくのがコミュニケーションというやつなのかと思ったりした。これは人間なら誰でもやっていることだし、小生も生きている限り続けるのだと思う。どこまで見えるようになるのかは分からないけど。
などということをここ最近考えていて、でもつまらねえから没にしようと思ったら今日の俺様キングダムエントリーで隊長が、没コミュニケーションについて語っていて、どうせなら出しておきませうという気分になった。

*1:小生統計学はあんまり勉強してないのでこれが妥当な調査かどうかはよくわからない。モニター調査みたいだけどランダムサンプリングとかどうしてんのかね。

*2:でも、これって顕在化というか対象化できるというか、要するになんか目立つからいると分かる程度のことなのかも知れないし、そもそも小生の守備範囲がそういうところばかりなのかもわからんけど。

*3:追記:先のアンケートを見ると口コミに関して一番よく使われているのが価格コムであって、各種のポータルサイトもよく使われているところを見ると、なんらかのオピニオンの集合としてネラー系が目立つのであって、その他にまとまりとしては目立たない、かなり膨大な数のライト・ユーザーがいるという見方がやっぱ穏当なのかも知れない。つまりPCを家電みたいに使っている人ね。