「Ma Fleur」The Cinematic Orchestra

Ma Fleur( プラスチックケース)

Ma Fleur( プラスチックケース)

ああ、これは良いアルバムだ。しっとりとした大人のクロスオーバーです。特に1曲目「To Build a Home」が名曲。抑制されたピアノとボーカルから何か暖かい暗闇のなかで何かに包まれているような感覚を受ける一曲。続く「Familiar Ground」から「Flowers」まで、全編深いところから沸き上がってくるような落ち着いた曲ばかりで、そういうの好きな人にはBGMとしておすすめかも。
しかしこういうの聴いていると色々と思い出しちゃうね。音楽ってのは聴いている人にある種の自動的な情動形成をもたらす音波のパターンと言えるのだろうけど、そういった情動への意味付けってのは個々人で異なるものなのかもしれない。要するにそこに人生を投影してるわけです。