「Echoplexia」Spencer Doran & Cloaks

ECHOPLEXIA

ECHOPLEXIA

前に取り上げたSpencer Doran名義のアルバムがかなり良かったので買ってみた一枚。こちらはもう少しおとなしめのポストロック/エレクトロニカ、っていうとなんかうさんくさく感じるのは僕だけか。しかし往時のトータスを彷彿とさせる軽妙で鮮やかな曲群は音響系とも評すべきオサレなアルバム。特に十七曲目のラストナンバー「Farewell And Closing」が良い。素朴なギターフレースが沸き上がる泉のように流れるなかで、子供らの声がこだまする、まるで日だまりのなかにいるように感じさせる温かな一曲。