「I am not afraid of you and I will beat your ass」YO LA TENGO

I Am Not Afraid of You & I Will Beat Your Ass

I Am Not Afraid of You & I Will Beat Your Ass

これまたヨラテンゴ久々の新譜。いつものながらのヨラテン節だが、作風がかなりバリエーション豊かな一枚になっていて、さながらインディーロックの歴史事典というおもむき。器用ですね。
個別的に見ていくと良い曲が多くてヨラテンのアルバムのなかでは一番好きになる予感。例えばふとした日常の幸せを感じるようなベルセバっぽい一曲の「Beanbag Chair」とかポリフォニック・スプリー系、祝祭感溢れる五曲目「Black Flowers」とかが良い。9曲目「Daphinia」もヴァーヴのかかったゆれるギター音で刻まれる一定のリズムのもと、神秘的で静謐なピアノのフレーズが森の奥にわき出す泉のように涼やかで心地よい一曲。続く10曲目はキラキラギターのガチンコ青春ロックじゃないか。うぉう。11曲目もジョンスペ系のベタベタのロックンロールだ。いぇい!そしてラスト15曲目は、もろシューゲイザーでノイズギターぎゅおんぎゅおんという感じ。これは良いアルバムですね。えぇえぇ。