「Animate」竹村延和

前に探していた音源だが、どこにも見当たらないので忘れていた。珍しく邦楽コーナーをうろうろしていたら偶然発見げとー。
あんまりフォローしてないのでうろ覚えで書くがスピーチ・マシンによる歌を模索してた時期を経て作られた作品なのかな。「ソングブック」より後の発売のようだけど、それまでの試みの成果として生まれたのが2曲目のanimal showなのだろうと思料。ずっと、これが聴きたかった。透明感のある奇麗なのハーモニーに、スピーチ・マシンによる優しげな「歌」が乗る美しい曲。竹村作品にしてはメロディアスなので聴きやすいと思う。*1
それはともかく竹村延和はその音楽活動休止以降、音源が新盤市場から消えつつあるようだ。このアルバムを発見した時もこれと後一枚しか棚に無かった。とくにアマゾンでも主要作品が軒並み在庫切れというのが痛い。本作に至ってはそもそもページが無い(笑。10thあたりはそろそろ買っておかないとな、という危機感を表明しつつ終わり。*2

*1:しかし、実験好きなコンポーザーってなんでほっといても十分に奇麗なメロディをぶっ壊しちゃうんだろうね。たぶんベタ過ぎてうぜえってことなのだろうけど、やりすぎてて音楽としてどうなのよっていう曲は非常にしばしばあると思う。リズムを壊す場合、その壊し方が絶妙なバランスを保っている曲というのは結構あるようだけど。例えば、同じく竹村延和の「子供と魔法」収録のImage of Timeなどはまさにリズムとして認識できる境界のところで踏みとどまる高速ブレイクビーツがエキサイティングな名曲。加えて言えばAphex Twinなどはリズムの壊し方がものすごくうまいのだと思う。

*2:こういう、どうせ爆発的に売れることは無いであろう音源なんかは、絶版にするよりクリエイティブ・コモンズにして放流してくれないかなー。