「geogaddi」boards of canada


エレクトロニカなんて言葉も手あかの付いちまった今日この頃、今更感もございますが引き蘢り繋がりとして、こいつを紹介しない訳にはいきますまい。
スコットランドエディンバラを拠点として活躍するMichael SandisonとMarcus Eoinによるボーズ・オブ・カナダ。丁度エレクトロニカが盛り上がっていた2002年に満を持して送り出された彼らの2ndはこのジャンルを代表する金字塔を打ち立てたといっても過言ではないはず。
とにかく一聴してごらんくださいな。張りつめた空気感のなか浮遊感のあるキラキラしたメロディーラインの美しさ。特に1、2曲めの流れが珠玉。ちょっと聴きようによっては怖くなってくるぐらい奇麗です。これまさに引き蘢り続けて必要なものもいらないものも何もかもそぎ落としたすえに最後に残ったイノセンスですがな。研ぎすまされております。とんがっております。おお怖い。不純物がないから純潔というわけですが、ここまでそぎ落とすと生きるのに支障が出てまいります。この感覚が分からない人はまだ社会復帰の目があります。頑張ってください。分かってしまった人。小生は関知しません。まあ頑張ってください。
そういえば、このアルバムからもう三年近くも経つのですね。最近元気というか音沙汰の無いエレクトロニカ界隈ですが、もうお腹いっぱいだから盛り上がらなくてもいっか。いいのか。