「毎日の環境学」小沢健二

Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学

Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学

オザケン久々の新譜。今回は完全なインストアルバムということでボーカルの入っている曲がありません。とはいえ、それを補ってあまりある傑作かと。全体的にオーガニックながらセンスあふれるジャズナンバーが多い。特に七曲目「影にある仕事」が非常に良い出来。軽快で弾むようなギターリフから始まりフルートやビブラフォンやモノクロな音色のギターで繰り返される、懐かしいような主旋律が心地よいフュージョン。溢れる多幸感にひとさじの寂しさを忍ばせる、聞いていてうれしくなるような一曲。こういう曲が世の中にあるってだけで生きることに少しだけ希望が持てる、というと少し大げさか。名曲です。
で、環境学ってなに?