「Don't Sweat the Technique」Eric B & Rakim

Don't Sweat the Technique

Don't Sweat the Technique


これはおそらく良い過去だ。ヒップホップがその爛熟期を迎えた時代の名盤です。よく知らんけど。トラックは今聞くと結構チープに聴こえてしまいますが、フロウは全くの現役。人間の声というのはずいぶん長く聞いていける楽器なのだな。
もちろん良い過去ばかりではないでしょう。確立されたジャンルの裾野は広いからね。一つの頂きにはそれを支える見向きもされない土塊がある、と。人の記憶からこぼれ落ちたものを拾い集めるのもまた楽しからずや。でも今はとりあえず時代ごとに生み出された遺産だけで楽しんでいけそ。ずいぶんと楽な時代に生まれたもんだ。