「Loose Fur」Loose Fur

ルース・ファー

ルース・ファー


ジム・オルークとウィルコのメンバー、ジェフ・トゥイーディ、グレン・コッチェが組んだユニット、ルース・ファー。音的にはなんというかフォークっぽいポスト・ロック(死語?)。珠玉はなんといってもラストのchinese apple。印象的なフレーズがボレロのように何回も繰り返されるゆるゆるのミニマルフォーク。すんごい心地良いのよ。
飲み会だのなんだのが終わった後はこのアルバムを家までの電車で流しております。なんだか、繰り返されるメロディーがこれからもひたすら続いていく日常と交錯してセンチメンタルマンセー!ああ小生は今ここにいる!でも、日常に埋没する人間に未来はないです。なぜなら彼は「今」に埋もれているのですから。まあ、未来なんてなくても良いという見方はそれなりに合理的なんですよ。今みたいな平和な時代はちょっとやそっとじゃ日常は崩れませんしね。今必要なことさえ頑張ってやっていれば「今」はずっと続くでしょう。続くのか。続くといいね。前向きな諦観はいつの時代でも支持の多い生活スタイルでございます。
しかし、ルース・ファーとはまた下品やねえ。改名前はナッツ(Nuts)だって。これもまた…